外来治療など
今日は思いついたことをまとまりなく書きます。観念奔逸かも。
A) 昨日からとうとう受け持ちの入院患者さんがゼロになってしまいました。初診の患者さんが外来で治療できる方ばかりなので、自然に減ってしまったのです。
病棟に上がらなくていいので、今までなかなか時間をかけられなかった外来を整備しています。診察時間以外も外来カルテを漁っています。
1)あまり順調でない患者さんについては、これまでのカルテをじっくり読み直して、診断の見直し、治療戦略の変更を考えています。
多いのは、「うつ病」の診断で抗うつ薬を投与されながらなかなか改善しない方。先週の神庭先生のお話もあり、躁うつ病の可能性を考え、気分安定薬(炭酸リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン)を積極的に投与しています。
どんな結果が出るでしょうか?
身の回りでは、意欲低下などの「うつ状態」が続いて長年、抗うつ薬を投与されていて、40代とか50代とかになってはっきりした陽性症状が出現したケースが2つありました。統合失調症と考えざるをえないですが、もし、躁うつ病と統合失調症が連続したスペクトラムにあるのなら、気分安定薬を投与していれば予防できたのでしょうか?
2)病院の方針で、同じ処方でほとんど問題なく安定されている方は、家の近くの診療所にどしどし紹介しています。この1週間で20通以上、紹介状を書いたと思います。
3)上記の1と2がある程度進んだら、データをエクセルに打ち込んで整理したいです。
4)私の考える総合病院精神科のミニマムの機能は
ⅰ)トリアージ:精神科受診をためらっている方々のために敷居を低くし、暫定的に診断して適切な医療機関に紹介する。
ⅱ)リエゾン・コンサルテーション:他科で治療を受けておられる方に精神科からのフォロー。緩和ケアも含む。
ⅲ)精神疾患患者さんの身体合併症治療のサポート:精神病院に入院されている方で大きな病気にかかった方の受け入れ。
なのですが、最近は街中にクリニックがたくさんできて敷居も低くなってきていますし、必要性は大幅に減っていると思います。ⅲは病院としてやりたくないようです。ⅱは必要ですが、ニッチの仕事なので評価されにくいです。
現実には、クリニックで診療している先生方が手詰まりになって、「入院治療お願いします」という紹介が多いですね(実際には入院が必要ないことが多い)。そんなわけで、遷延しているうつを診ることが多いです。
B) 株は下がっているし、円高は進んでいるし、激動ですね。
これまでは欲望の回路が、今は恐怖の回路が優位になっているのでしょうか?
欲望っていうのは「エサを食べたい」、恐怖っていうのは「喰われたくない」という本能からきたでしょうか?
余談ですが、2,3日前の日経新聞夕刊で、高安秀樹さんが書いておられた記事で、「ニュートンが偉大な仕事をしていたのは30代までで、その後は錬金術にはまってしまった」とあって大笑いしました。物理学者、ウォール街を往くは昔からあったんですね。


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