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2008年11月

2008年11月30日 (日)

境界性パーソナリティ障害の精神療法

前々回のエントリで出ていた「境界性パーソナリティ障害の精神療法-日本版治療ガイドラインを目指して」の書評です。

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境界性パーソナリティ障害の精神療法 日本版治療ガイドラインを目指して [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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編者が成田善弘先生で、名古屋大学精神科人脈で書かれています。症例の紹介もありますが、全体としては「ガイドラインを目指して」と銘打っているだけあって、一般性を目指そうという意図が感じられます。

ボーダーラインの概念の変遷、症状、精神療法、症例検討、アンケート調査、など、バランスよく書かれていると思います。ちょっと物足りなく思えば、巻末の文献を当たればよいわけで、入門書としてはよくできていると思います。

面白かったのは、ボーダーラインに関する論文を書いた著者に対するアンケートで、現在、構造化された個人精神療法を行っている人数を問うたところです。一番多かったのが2~3人で46%、次に0人が20%、4~6人が17%でした。忙しい臨床の中で、一人の精神科医が抱えられるのはそれくらいですよね。

私は構造化された精神療法は臨床心理士の方にお願いしていて、そこにはまらなかった方・好まない方に支持的精神療法もどきをしています。手探りという感じですね。

大量服薬などの行動化があればボーダーラインかと思ってしまいますが、典型的なボーダーラインの患者さんは案外少なくて、原因は境界域の知的障害による生きづらさだったり、幼少時の外傷だったり、けっこうややこしいです。最近は解離する人が多くて、解離中に自傷行為をする人をどう扱えばよいか、実に悩ましいです。

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強迫性障害の本からの一節

強迫性障害からの脱出 Book 強迫性障害からの脱出

著者:リー ベアー
販売元:晶文社
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なんとか読み終えました。

一節にこうありました。(p317)

二千年以上も前に、宗教家であると同時に偉大な心理学者であった仏陀は、わたしたちを苦しませる重要な問題のひとつは、実際に手に入れられる以上のものをつねにほしがることだと警告した

常々、50歳になったら仏教を学びたいと言っていますが、仏教が心理学というのは目からウロコでした。方向として間違ってないんだと思いました。

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