« 緩和医療フォーラム 第2回 | トップページ | 不安 2 »

2009年3月11日 (水)

不安と安心と

景気が非常に悪化して、雇用に対する不安が広がっています。また、その前から、年金、医療といった福祉に対する不安は日本を覆っています。

そうした不安はなるほどと思うのですが、だからといって、時刻表通りに来る電車のように制度の精密さを上げていけばいいかというと、そうでもないでしょう。

不安/安心というのは相対的な評価であり、かつ、幻想に支えられているところが大きいように思います。「大きな病院なら安心」と思って来られる方も多いのですが、建物や検査機器は立派でも診察する医者は3年目とかだったりして、何だかなー、と思ってしまいます。また、不安を煽ることをメシの種にしている職業もあります。

人手をかけ、コストをかければ今よりも「安心」なシステムを組むことはできるでしょう。しかし、じきにそれも当たり前になり、よりコストがかかるシステムでないと「安心」を得られなくなるのは目に見えています。それが資本主義の推進力ではあるのですが、人間が不安を感じるメカニズムをもっと知ることで、コストをかけずにより「安心」を感じるシステムを作ることはできないでしょうか?

救急医療のほころびについて見聞きするたび、そう感じてしまいます。

今の日本の現状では、やはりコミュニティーを再構築していく必要があると思います。私もここ数年間は毎年のように職場が変わり引越もしていたのですが、ようやく地域に根ざした職場で腰を落ち着けて仕事できそうです。

自分の体のことを過剰に心配する神経症の方々にもお会いしていますが、やはり仏教しかないのかな、とも思います。

|

« 緩和医療フォーラム 第2回 | トップページ | 不安 2 »

コメント

>不安/安心というのは相対的な評価であり、かつ、幻想に支えられているところが大きいように思います。

そうですね。幻想の安心を自分の外に求めるから、それが満たされないときに不安になるのでしょう。世の中が便利になって、いろんなことがお金さえあればすぐになんとかなるので、思い通りいかないことに耐えられなくなっている人が増えているようにみえます。また、幻想の「完璧な自分」を求めて不安になることもあります。いずれにせよ、不安の増幅に歯止めをかける仕組みを自分のなかにいくつかあればいいですね。その一つが仏教かも。

ところで、どうしたら仏教がもっと身近になるでしょう?本を読むのも大切ですが、日常生活の中で比較的簡単な教えを繰り返し実践してみるというようなことが必要な気もします。

投稿: maple | 2009年3月16日 (月) 16時15分

mapleさま

コメントありがとうございます。
仏教に関しては、以前、コメントをしてくださっていたmnさんもお勧めのアルボムッレ・スマナサーラさんの本が入り口としていいと思います。新大阪駅の中の本屋で「心がスーッとなるブッダの言葉」という本が平積みになっていたので買ってきたところ、妻に喜ばれました。その本にも出てくる「慈悲の瞑想」を唱えると、たしかに少し心が落ち着きます。

呼吸に集中するのもいいと思います。

不安に関して、もう少し続きを書いてみます。

投稿: HZ | 2009年3月16日 (月) 21時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 緩和医療フォーラム 第2回 | トップページ | 不安 2 »