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2009年5月

2009年5月22日 (金)

精神科の達人---神田橋條治先生の講演

神田橋條治先生は、日本の精神科医では知らない者がいないくらい有名な先生です。精神科診断面接のコツ(追補)、 精神療法面接のコツ、精神科養生のコツ の「コツ三部作」は非常に有名で、臨床で使える精神療法としてよく読まれています。

昨晩の当直でwebで神田橋先生の講演録を見つけました。医局でも探したのですが、この号だけ見つかりませんでした(笑)

最近、先生は双極性感情障害(躁うつ病)、PTSDについて講演されており、それに続く第三弾として発達障害のお話です。いずれも見過ごされることが多く、いわゆる「難治例」として扱われるものです。前二者も面白く、今回のも非常に興味深かったです。

特に興味深いのは、発達障害の病因として、前頭葉に加えて小脳が大事でないか、という点です。発達障害の人は不器用であること、体を使ったトレーニングにより症状が改善すること、を傍証として挙げられています。

精神科医が小脳について考えることはまずないので、そういう発想が出てくるのがすごいと思います。

小脳は学習理論が有名ですが、高次認知機能に関わっているのでないか、という話が徐々にでてきています。10年くらい前に川人光男先生の講演を聴いたとき、(充分に理解したとはいいがたいものの)非常に面白く思いました。

小脳であれば薬はあまり効かないだろう、むしろ運動を中心とした学習・トレーニングが大事になってくるだろう、と思いますね。

先生は「邪気が見える」とか「Oリング」というオカルト的な表現をされていますが、おそらく個々の患者さんの表情、雰囲気、服装、などの限られた情報を、バックグランドにある莫大な知識と経験と照らし合わせると、勝手にアイデアが出てくるのだと推察します。

凡人としては、そのギャップを地道に文献で埋めていくしかないのかな、でも、それをきっちりやっていけば新たなアイデアがどんどん出てくるだろうし、clinical neuroscientistとして相当のレベルに行けるのかな、と思います。

あと、質疑応答での先生のコメント

「全体主義的になると研究者のほうに行きまして、個性的になると治療者のほうに行きます」

はすごい的確ですね。その軸のどのあたりに自分がいるか、どちらを指向しているか、意識したいと思います。

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2009年5月15日 (金)

スラムドッグ$ミリオネア

前回、映画館に行ったのはいつだったか思い出せないくらい映画を観に行かないのですが、la dolce vitaさんがブログで薦めていたのを読んだ次の日にアカデミー賞を受賞し、何かの縁と思って観に行ってきたのがスラムドッグ$ミリオネアです。

とにかく揺さぶられる映画でした。息をつかせぬカメラワーク、リズミックな音楽、そしてインド社会の闇と最近十数年の劇的な変化を織り込んだストーリー、とぎっしり詰まっている感じでした。前半の暴力的なシーンを乗り越えれば、後味も悪くありません。

だからインドに行きたいか、と言われれば(インドで亡くなった知人もいるので)二の足を踏むのですが、興味は大いにかき立てられました。ヨガや仏教の故郷でもありますし。

あとは周辺のこと、連想したことを

・平日の午前とはいえ席はガラガラでした。上映前に録画禁止のしつこい警告や、映画と全く関係ないコマーシャルがあって、不愉快な思いをしました。ポップコーンの甘い香りを蔓延させているのも古くさい感じがします。これだけ時代が変わっているのだから、もっと上手なビジネスができないかと思います。

・音

映画館の音は圧倒的で、慣れるまでしばらくかかりました。これは、昨年、ミュージカルを観に行ったときも感じたことです。仕事柄、「聴く」ことに繊細になっているので、音を浴びせられるときついのです。

・臭い

もちろんスラムを体験したことはないですが、バリで午後の市場に行ったとき、食べ物が腐ったようなすえた臭いがしたのを思い出しました。

老人の多い病棟では、部屋にポータブルトイレが置いてありますが、これが非常に臭い。便秘にならないよう、しこたま下剤を投与されていて下痢ないし軟便なのでなおさらです。

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2009年5月13日 (水)

薬理学と、in vivoの電気生理の実験と

精神科の治療の大きなウェイトを占めるのが薬物療法です。

どの受容体に作用するかはわりと分かっているのですが、実際に脳のどの領域で、どんな効き方をしているから目的の効果を得られるのか、というメカニズムは充分に分かっているわけではありません。

現場では「この薬をこれくらい処方したらこんな効果があった」という経験の積み重ねで主にやっています。もちろんそれで上手くいけば問題ないのですが、上手くいかなかったときにいかにトラブルシューティングするか、その精度を上げるためにはやはり薬理学な知識・理解が必要だな、とあらためて感じてきた今日この頃です。

薬を入れるというインプットと、気分とか行動とかが変わるというアウトプットの間には大きなギャップがあります。その間をイメージする大きな助けとなっているのは、5年ほど前にやっていたin vivo(生きている動物)の電気生理の実験です。

マウスに麻酔をかけ、脳に電極を刺し、一個一個の神経細胞の活動を測定していました。バルビツレート麻酔で眠らせると大脳皮質の細胞はシーンと静まりかえっており、麻酔が切れてくると神経細胞が徐々に活動するようになってきます。麻酔が切れてマウスがバタバタするようになると、また麻酔を足して、というふうに、意識レベルと脳の活動を並行して観察していたことは貴重な経験であり、それこそが生理学の醍醐味だと思います。

そのときはマウスの気管切開をしたり、脳を傷つけないように薄い頭蓋骨を剥がしたり、皮膚を縫合したり、とミニミニサイズの外科手術を毎日のようにやっていました。

私自身は経験ないのですが、同じ研究室にはネコの電気生理の装置もあり、人工呼吸器をつけながら3日間、交代で記録を取り続けていたこともあったそうです。

病院で一人当直をするようになり、救命処置、特に挿管できるなければ、と感じ、そろそろ他の病院の麻酔・救急に週1回習いに行こうと思っています。それもあって、マウスに麻酔をかけていろいろ処置をしていたころのことを思い出しました。

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2009年5月 8日 (金)

金融口座の整理

ちょっと落ち着いてきたので、銀行と証券の口座を整理しました。

銀行はソニー銀行と地元の信用金庫、証券はマネックスの口座を閉鎖しました。残したのは、某メガバンクと某インターネット証券の二つだけです。

ソニー銀行は、斬新なウェブスタイルと中央三井信託の国際型債券インデックスが魅力で申し込みましたが、その後はぱっとしませんでした。信用金庫は家賃の払い込みのために無理矢理作らされて、そこは引っ越したので。マネックス証券は某インターネット証券に比べて海外ETFの取り扱いが貧弱なので、やめることにしました。

銀行は当座の生活資金だけなので、資産運用は証券会社のみです。アメリカ株25%、ヨーロッパ株25%、新興国株20%、海外債券20%、現金10%、という単純なポートフォリオでやってこうと思います。

また、給料も今までよりだいぶ上がったので、着実に積み上げていくつもりです。そのためにも、家計簿を復活せねば、と思っています。

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2009年5月 4日 (月)

料理してます

妻より早く帰ることが多くなったため、晩ご飯の支度を週半分以上しています。

一人暮らしの頃は週末だけやっていました。そのころはレシピ本(主にケンタロウの本)を見ながらやっていましたが、メニューを決めるのにけっこう時間がかかっていました。実際に調理するよりも、メニューを決めて買い物する方が面倒なのです。

今は料理サイトを検索することが多いです。よく使うのはクックパッドとかきょうの料理とか3分クッキングです。

昨日は鰆の味噌漬けと豚汁を作りました。白味噌の豚汁がコクがあって非常に美味でした。090312_2_m 090312_3_m

大阪に比べて新鮮な魚はかなり高いです。これだけ流通が発達した時代なので、京都にも安くて新鮮な魚がもっと入ってくれるといいのですが。

皆さんもいいレシピがあればぜひ教えてください。

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