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2014年9月21日 (日)

処方薬依存の講演会: 松本俊彦先生

処方薬依存は、医者が作り出しているいわば医原病であり、精神科医は猛省を、という内容でした。耳の痛い話ですが、非常に熱のこもった語り口で、1時間があっという間に過ぎました。以下、その覚え書きを:

・依存症にさせるのは「苦痛の緩和」。気持ちよいから飲むのではない。(行動分析の言葉なら、正の強化ではなく、負の強化)

・覚せい剤依存と比べると、処方薬依存は精神疾患の併存が多い(気分障害、神経症、摂食、パーソナリティ)

・脱法ハーブ使用者は、使用前に精神科を受診し、向精神薬を処方されていることが多い(処方薬がゲイトウェイ・ドラッグ!?)

・自傷・自殺が多い。特に過量服薬。

・処方薬依存を生みやすい医師の処方行動:

1)フライング処方:次の受診日より前に来た患者にも処方を出す。

2)短時間作用型・人気のベンゾを処方:デパスを新規で処方するのは止めよう!

3)無診察の処方

4)アルコール・市販薬歴の看過 (なぜなら、精神科医は依存症が苦手なので、できるだけ見たくない)

・救急医は怒っている!なんで精神科医はODする患者にそんなに薬を出すのか!

1)迅速に診療情報を

2)情報提供をもらったら、必ず返信状を出す。(そうしないと失礼)

3)精神科医の治療プロセスを説明する (マジックがあるわけでなく、粘り強い対応が必要)

4)これを機会に処方を変更する

5)ベゲタミンは禁(自殺既遂や肺炎が多い)

6)それでも、やはり体の手当てはしてもらったほうがよい(後の生命予後が改善)

・薬物依存者は、人に援助を求めるのが下手で、薬に助けを求める。同様に、薬物療法に依存する精神科医は孤立していることが多いので、周りに助けを求めよう!

・「大量服薬したらお断り」よりも、細々とでもつながった方が、予後はよい。

患者さんに、「眠剤を出せ!デパスを出せ!」と言われたときに、どう聞き返しをするか、あらかじめよく考えておかないといけないですね。

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