トリレンマ tri-lemma
ジレンマ di-lemma という言葉はおなじみでしょう。二つの相反する選択肢があり、どちらを取るかで板挟みになる、というものです。
動機づけ面接はジレンマ(あるいはアンビバレンツ)を解消するための面接法です。
それに対して、橘玲氏はコロナをめぐる状況は「感染抑制」と「経済活動」のジレンマとしてとらえるのではなく、「プライバシー保護」を含めたトリレンマとしてとらえるべきだと述べています。
https://www.tachibana-akira.com/2020/08/12705
その根拠として、「プライバシー保護」を放棄している中国が、「感染抑制」と「経済活動」を両立している(ように見える)ことを挙げています。
トリレンマの代表例として、「自由な資本移動」「為替相場の安定」「独立した金融政策」の三者は並立しないという国際金融のトリレンマを挙げています。
中国は「自由な資本移動」、EUは「独立した金融政策」を放棄しているわけですね。通貨統合せずにEUに加盟していたイギリスは、「自由な資本移動」と「独立した金融政策」を維持しつつ、「為替相場の安定」も部分的に享受してきたのかもしれません。
「トリレンマの例を考えよ」は「具体←→抽象」トレーニングに役立ちそうです。
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84599-9
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