私の欠片(かけら)と、東京の断片
東京の生活史 (岸政彦編)の出版に合わせて、ETV特集として放送された番組
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2021115827SA000/index.html
とにかくエモい!特に、博打で借金を作った父親が死にそうな時に花火がばんばん上がって、という話なんて、めちゃめちゃエモい。
いちおう語り手が主人公だけど、じつは聞き手のウェートがとても大きい。
現役デリヘル嬢の話を元同僚が聞き手になって、自分の体験を反芻している。
「語りは相互作用から生まれる」ってのがよくわかる。
小泉今日子のナレーション、これまたよい。
偶然と必然、個別性と一般性。
精神科医のオモロさって、こういうナラティブに巡り合えるところかな。
逆に、この番組や本がオモロない子って、精神科医やってもオモロないやろうな。
語りを編集するのはすごく大変だっただろう。キモの一文を選ぶのも。ご苦労様。
それにしても、岸さん、めっちゃカッコええなぁ。
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