日本文学盛衰史 演劇
平田オリザ氏の演劇は、タイミングが合えば見に行くようにしています。コロナの間は観に行けなかったので、今回は久しぶりで楽しみにしていました。事前に平田氏の「名著入門」に目を通して予習したくらいです。場所は伊丹アイホール、JRの伊丹駅から徒歩すぐです。土曜の夜の部で、観客は中高年男性が目立ちます。
観劇直後の感想は「???」です。セリフが説明的すぎるし、登場人物が多すぎて途中から名札つきになったり、途中から俄然コミカルになったり。
筋は通っているし、ギャグや小ネタが盛りだくさんで、2時間半近くの長尺は気にならなかったのですが、宮沢賢治がラッパーとか、やりすぎ感もありました。
モダニズムの受容がテーマだとして、敢えて(登場人物が多くなる)通史という形をとったのはどうしてだろう、とか帰りの電車でつらつら考えていました。まあ、子規と漱石とか、これまでゴマンと取り上げられていそうですね。
島崎藤村の「破戒」は近代小説の完成形だったんですね。「夜明け前」と共に読んでみようという気にはなりました。
行く途中に大阪駅で降りて、ピッコロカリーで食べたカレーが濃厚で良かったです。昔、ホワイティ梅田は通勤で通っていました。今はなき泉の広場は、立ちんぼで有名だったそうですが、当時は知りませんでした。
いつも思うのですが、30人以上が汗水垂らして作り上げた作品を3000円で鑑賞できるのは、いかにも安いです。150人くらいの観客でペイするのかな?と心配になります。
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