高橋源一郎の飛ぶ教室 ”初フライト”! 京都から公開生放送
公開生放送、行ってきました。ひとことで言うと「超ぜいたくなカルチャースクール」です。
何の気なしに応募して、当選してもそれほど驚かなかったのですが、実際は200人の定員に対して倍率は6倍だったとのこと!わざわざこの収録のために、北海道や鹿児島から来られた方もおられました。
聴衆はほぼ六十台と七十代で、女性がやや多いものの、男性も少なくはなかったです。自分の定年後の生活をちょっとイメージしました。
番組開始5分前に源一郎さんと礒野さんが登場。源一郎さんはいつも通りのラフな格好です。
「はじまりの言葉」を目の前で聴くのは新鮮でした。が、濃い2時間を経た後は、何も思い出せません・・(らじるらじるで聴き直すと、谷崎の細雪がなぜ戦時中に発禁になったかという話でした)
前半1時間のゲストは永田和宏先生。生物学と短歌の二刀流で、おまけにダンディーで妻想いで、、、ちょっと武器を持ちすぎですね。
後半1時間は大河ドラマ「光る君」にちなんで、テーマは源氏物語。源氏物語の英訳をバック・トランスレーションしたお二人も加わり、長編小説とは、歌とは、翻訳とは、といった話題で盛り上がりました。ヴァージニア・ウルフも絶賛した源氏物語を読んでみようという気になりました。
飛ぶ教室に月1で登場されている伊藤比呂美さんが客席におられることは、最初から気づいていました。その伊藤さんも後半に思わぬ形で参戦、というサプライズもありました。
感想ですが、、、
生放送ということで、タイムキープが大変そうでした。演者のテーブルには大きなタイマーが置かれており、ディレクターさんもしょっちゅう「30秒前」などカンペを出していました。源一郎さんと礒野さんが時間通りに収める力量があるからこそ、中身の濃い生放送が実現するんだと再認識しました。
ちなみに、この番組はいつも「尻切れトンボ」で放送が終わるのですが、今回は続きを会場で聞くことができました。源一郎さんの「短編小説は一つの家みたいなもんで迷うことはないけど、長編小説は大きなドームみたいなもんで、迷う楽しみがある。コスパ・タイパの時代に、いかに長編小説の楽しみを知ってもらえるか」という大事な話でした。
私もあと十数年で定年です。この番組は「読書で心豊かな生活を送りたい」という想いに伴走してくれます。そして、今日の公開収録は非日常を味わった2時間でした。ありがとうございました!
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