2009年8月 8日 (土)

映画 ”精神”

最近、公開された映画”精神”を観に行ってきました。「福祉ネットワーク」で紹介されていて、興味深く思いました。「こらーる岡山」という精神科の診療所を舞台にしたドキュメンタリー映画です。

日曜の午後ということで、100席ほとんど埋まっていました。平日に観に行った同僚によると、平日でもそこそこ入っていたそうです。どんな方が見に来ていたのかわかりませんが、当事者、家族、ケースワーカー、福祉系の学生あたりが来ていたのでしょうか。

まず何より特徴的なのは、患者さんがモザイクなく素顔で写っているところです。もちろん、それを許可してくれた患者さんだけ撮っています。「被写体にモザイクをかけると、偏見やタブーをかえって助長する」という監督の試みは成功したと思います。私の目から見ると、統合失調症の方が多いようでした。

「昨日、大量服薬をしてしまった」「生活保護がおりるまでの間、体を売って生活していた」といったことを話しておられる方もいます。泣いている子供の口をふさいで殺してしまった、と話す女性もいます。

こうした話は、普通の人にとってはショッキングなのかもしれませんが、精神科医にとってはそんなに珍しい話ではありません。まあ、普通の人がこんな映画を見に来るとは思えませんが。。。

場面は、診察室、待合室、作業所、デイケア、地域、など多岐に渡っており、「こらーる岡山」がゆったりした時間と空間を提供し、地域に根付いている様子がしっかりうかがえます。

そうしたゆったりした時間と空間は、精神疾患の患者さんにとっては最も大事なものです。それが故に、映画としては間延びした感があり、途中でかなり眠くなってしまいました。

私の勤めている病院が目指しているのも同じ方向であり、いずれ地域の方々にこの映画を観ていただいて、精神障害者の方々はこんなかんじの人々なんだ、という実感を持っていただければいいのでは、と思いました。

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2009年5月15日 (金)

スラムドッグ$ミリオネア

前回、映画館に行ったのはいつだったか思い出せないくらい映画を観に行かないのですが、la dolce vitaさんがブログで薦めていたのを読んだ次の日にアカデミー賞を受賞し、何かの縁と思って観に行ってきたのがスラムドッグ$ミリオネアです。

とにかく揺さぶられる映画でした。息をつかせぬカメラワーク、リズミックな音楽、そしてインド社会の闇と最近十数年の劇的な変化を織り込んだストーリー、とぎっしり詰まっている感じでした。前半の暴力的なシーンを乗り越えれば、後味も悪くありません。

だからインドに行きたいか、と言われれば(インドで亡くなった知人もいるので)二の足を踏むのですが、興味は大いにかき立てられました。ヨガや仏教の故郷でもありますし。

あとは周辺のこと、連想したことを

・平日の午前とはいえ席はガラガラでした。上映前に録画禁止のしつこい警告や、映画と全く関係ないコマーシャルがあって、不愉快な思いをしました。ポップコーンの甘い香りを蔓延させているのも古くさい感じがします。これだけ時代が変わっているのだから、もっと上手なビジネスができないかと思います。

・音

映画館の音は圧倒的で、慣れるまでしばらくかかりました。これは、昨年、ミュージカルを観に行ったときも感じたことです。仕事柄、「聴く」ことに繊細になっているので、音を浴びせられるときついのです。

・臭い

もちろんスラムを体験したことはないですが、バリで午後の市場に行ったとき、食べ物が腐ったようなすえた臭いがしたのを思い出しました。

老人の多い病棟では、部屋にポータブルトイレが置いてありますが、これが非常に臭い。便秘にならないよう、しこたま下剤を投与されていて下痢ないし軟便なのでなおさらです。

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2006年3月31日 (金)

「メゾン・ド・ヒミコ」見ました

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見ました。ゲイの老人ホームというありえない設定ですが、暖かく、そして哀しい気持ちにさせてくれます。言葉では表現しづらいですが、映画の虚構性を最大限に生かした面白い映画だと思います。オダギリジョーの乾いた演技もなかなかだし、音楽も細野厚臣らしく独特の世界観を醸し出していました。

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2006年3月29日 (水)

「パッチギ!」見ました

韓国にはまっている母親にせがまれて、ようやく

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借りてこれました。いや~、面白かったですね。特に京都の人間にとっては「あのへんで撮ったんやな」というのが分かって親近感がわきますね。井筒監督も見直しました。

フォーク・クルセダーズの音楽も新鮮でした。

イムジン河 Music イムジン河

アーティスト:ザ・フォーク・クルセダーズ
販売元:アゲント・コンシピオ
発売日:2002/03/21
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なんて今だにメッセージを失っていないし。

フォークルのきたやまおさむは精神科医北山修として著書も重ねています。

ふりかえったら 風 1  対談1968-2005 きたやまおさむの巻 Book ふりかえったら 風 1 対談1968-2005 きたやまおさむの巻

著者:北山 修
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のシリーズも興味深いです。こういう多才な人を見ると、自分を表現する意欲をかき立てられますね。

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2006年3月 1日 (水)

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」を見て

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見ました。14インチのテレビでは物足りないですが、映画館で見れば相当、迫力があったでしょう。チベットの風習や文化、歴史も紹介されていて興味深かったです。違う文化を学ぶのは楽しいです。

ただ、期待していたチベット仏教の教えについてはあまり触れられていません。それがないと、なぜあれほど人々の信仰が厚いのか、そしてチベットの人々が自治を獲得する必要があるのか納得がいきにくいですね。仏教について楽しく学べるようなビデオはないでしょうかねえ。

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2006年2月 8日 (水)

アビエイター

ビデオ、3本借りてきました。まずは前から気になっていた「アビエイター」を見ました。

アビエイター 通常版 DVD アビエイター 通常版

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発売日:2005/08/27
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主人公は大富豪のハワード・ヒューズで、彼の財団は医学・生命科学に多大なる寄付をしていることで有名です。航空産業で財をなした彼がなぜ医学に貢献しているのでしょうか?

大成功の裏にあった奇行と思われていたのは強迫性障害でした。バイ菌が怖くて手を洗わずにいられない、という典型例です。彼の時代には疾患だと見なされておらず、当然、治療法もなかったわけで、いくら金持ちといってもココロは穏やかならざるものだったでしょう。、

これまで珍しい病気だと思われていたのですが、実際には人口の1~2%いるそうです。治療の柱は抗うつ薬(SSRI)と認知行動療法です。SSRIが有効で、かつ、うつを併発する率が高いという点で、パニック障害とも似ていますね。不安が絡む記憶、という意味で、大脳辺縁系、特に扁桃体とか怪しそうです。扁桃体はいろんな伝達物質やその受容体が存在するので、薬理学的にはすごく面白いところです。

てなわけで、ココロを病んだヒトは小説とか映画とかにけっこう出てくるものですね。これからもチェックしていきたいと思っています。

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